2017年2月

『終わらない人 宮崎駿』

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 『終わらない人 宮崎駿』(再放送/初回は昨年11月のようです)を見ました。マラソン以外でテレビに釘付けになったのは久しぶりです。2013年引退を表明した宮崎駿監督のその後を追ったドキュメンタリーで、それでもなおアニメを作り続けざるを得ない、宿命のようなものに葛藤する宮崎駿監の日々に引き込まれました。
 外部若手クリエーターの力を借りて、オリジナルのCGアニメ『 毛虫のボロ』を制作しようとするのですが、そのこだわりが半端ない。結局、自分が納得するまで手直しを行い、わずか10分の作品に3年以上を費やすことになるのです(公開は現時点でも未定)。若手クリエーターたちは最初は「基本の動きさえ決まればあとはサクサク進みそう」と余裕の表情だったのですが、度重なる監督からの修正要請に疲弊していきます。結局監督は、CGの機械的、無機質、あるいは計算された動きに納得がいかず、自分の動きにしていこうとするのです。
 CGアニメーターからすれば、たまったものではありません。CGによるアニメ製作が主流になり、王道のやり方で製作しているにも関わらず、あれこれ口を出されやり直しの連続、最終的には「手描き」のほうがいい作品になるんじゃね?的な空気が漂いはじめます。
 すべて自分がやらないと気が済まない、さらに絵がうま過ぎるために、誰も何も言えなく、やれなくなってしまうのです。ここらあたりの唯我独尊性=宮崎駿監以降のジブリが続かない理由を宮崎監督はじゅうぶんに認識しており、今回も製作続行の可否に関する話し合いがもたれます。
 宮崎監督はそうしたすべてのものを飲み込み、「めんどくさい、めんどくさい」と言いながらも決して手を休めようとせず、一本また一本と鉛筆で線を描いていきます。徒労を重ねることでしか辿り着けない、そうすることでしか表現できない絵を完成させていく。あきらめることなく、CGに自身の線を重ねていく姿に、『終わらない人』を感じました。

 老境にさしかかり終わりが近づくことを悟りつつ、だからこそ今何をすべきなのか、葛藤を続ける宮崎監督を追った、すばらしいドキュメンタリーでした。

 年明けからずっと体調が悪く、走る人を眺めているしかなかったのですが、ようやく回復してきました。来週には走ることができそうです。

危機一発!

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 先日の日曜日のことでした。家族でドライブを終え、締めは光が丘公園で団子でも食べようという話になり、車を公園の外周に停車しました。光が丘公園の外周は土日であれば、駐車可能です。車のドアロックを解除するのは娘の担当になっており、いつもながらキーのボタンを押して「ガチャ」っと楽しんでいます。
 で、話はここからで、帰ろうと車に乗り込もうとした際、娘がキーを誤って道路の側溝に落としてしまいました......。まず鉄格子が開閉できるかは置いておいて、キーを落とした側溝は車体の中央部であり、車を移動させない限り、回収は不可能です。アホなことに、スペアキーは一緒に括り付けていました......。とりあえず車を移動させることが、すべての始まりです。オーソドックスな解決法としては、保険に入っているのでとりあえず電話すればなんとかなるのでしょうが、とりあえず自力でなんとかしてみようということになりました。
 まずはいきなり日曜日だけど区役所に電話。明らかに迷惑そうな感じで、3カ所ほどたらい回しにされましたが、「俺、近くに住んでるんで、これからとりあえずそこに行くわ。15分くらい待っててくれ」と道路課?らしき人から返答をもらうことができました。この時点で側溝は車の下だからとりあえず来てもらってもどうにもならんことは伏せておきました......。

 で、次に連絡をとったのは、車関係の仕事をしている義弟です。なんとかしてくれると思い、とりあえず強引に呼び出しました。幸いだったのは、鍵を落としたがロックを解除してからだったことです。さすがプロ、「多分大丈夫だろう」という感じで、義弟は冷静に車内の内部や機能を確認して、どっかの細長い穴に自分の車のキーを差し込み、ハンドブレーキの解除およびギアのPをニュートラルにしてしまいました。そんなことできるんだ......。で、車を2人で押して、キーを落とした側溝の露出に成功させたというわけです。

 側溝の中を覗いてみると、深さは1メートル20〜30cmくらいで、奥底にはキラリと光るキーがあるではありませんか!ダメもとで鉄格子をえいやっ!と動かしてみると、なんと外れるではありませんか(隣の側溝の鉄格子はネジで留められおり、この点も幸運でした)。側溝は一人が入れるくらいのスペースで、私が頭から、足から入ってみたりしたのですが、どうしても底に届きません......。そんなときに、原チャリに乗った練馬区職員の方が登場!
「いやはやご苦労さん。毎年4〜5件はある問い合わせなのよ。携帯落としたってのもあるね」とおじさんは持参した虫取り網を側溝の中に突っ込み、見事にキーをすくっていただきました。

 というわけで、こんなに長くなってしまいましたが、無事に難事を乗り切ることができました。そもそも大切なキーを娘に委ねるってのが間違いですね......。